20170817

moonlight

私のなかの何かが子どもであるとき

窓の外で蝉が鳴いていた

机に山積みの本が埃を被って

昼間の日の光をカーテン越しに浴びている

それは何処かへ行ってしまった夢の記憶

隅っこの塗装の剥げた壁に

ピアノソナタが響いて届く

時の流れそのままの風景から

便りがポストへ舞い込むように

待ち望んだ瞬間が陰を落とす

日向の喧騒が木の葉を揺らし

まるで巨人のように

平らな街を包み込んでいった

この部屋の窓は遠くのことを知らせない

月の物憂い光がこの部屋へ入るころ

私は独壇の明かりの中で

特別夢中に生きてやろうと願う







0 件のコメント:

コメントを投稿