20171130

秋の晦につき

不可視の大人が消したがる経験
消せないインクの総量の深さ
ここに滴り落ちる敢えなき時間

混雑な人間たちと軽やかな街灯
一夜と恋人の旧き模像
秋はショコラになりたがった

自己不信の苔が蔓延る矛盾の湿地
エラー画面に映る自分の顔
紅潮する頬と部屋の温度
漠然とした幾らかの詩篇

私はもっと欲しがった
貪ること
甘えること
その理由がそれ以上にあるからだ








0 件のコメント:

コメントを投稿