20171102

秋の図書

ゆめみるおまへの その白ろい頬
風  あつい季節をかゝえた風が
ほわほあと 水面の口のなかへ入いる
木の葉がたちまちいろを変えがえ
あおいそらが焼かれる紙のやふに燃え
おまへの頬にうつりする
そしらぬたがひの恋のやふに

それはゆるやかに宵闇をこしらえ
まちの夢想ひをかたちづくるのだ
置かれ ならんだ本のよろこび
いづれむなしう思ふめくるめく耀き
そこでおまへは遵ふことを忘れ
ただそれだけのために本を
ひとつ 本をめくるのだ







0 件のコメント:

コメントを投稿