20170216

変化の最高潮

生活において、凡ゆる変化が疎ましいと思うことが私にはある。嘗て些細な変化さえ見逃すまいとして眼をぐるぐると廻転させた私を他方に思えば、両極を往来する私が得た居場所は確信に至り得るほど見晴らしの良い、人間の脆さと弱さが誘引の腕を引き延ばす森を越えたところの丘である。私は今や凡ゆる変化を拒む。なぜならそれを受け容れたならば、忽ち私は自身の脆さを露呈させるからである。私が此処で、自身のそれを人間一般の脆さに見立てるならば、それは許されることだろうか。日常なる変化に応じることもできず、発芽の叶わなかったものが嘗て如何ほどあったであろうか、と自身に問うてみよ。人間の脆さは一刻の変化にさえ滲み、時の流れるように馴染み、そして気付かぬうちに自身を太平なる海の最中へ漂わせる。如何なる者の消失も、如何なる者の邂逅も、全てが私を狂わせようとして、しかし私は決して狂いはしない。誰が死のうと消えようと、誰が私を呼ぼうと願おうと、私は向かうところの方角を決して忘れはしない。自身の脆さを知っているのではない、私は人間の強さを知っている。もう何も、変わる必要はない。私は常に厳密に直線に張った糸である。

0 件のコメント:

コメントを投稿