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20160511
雨の街角で
雨が降っている。名も知らぬ天使たちの、しずかな雨宿り。生まれて初めて見たかもしれない。誰も咎めることはなく、誰にも話しかけることはない、目を閉じて、彼らは合唱の時を待っている。みんな、向こうで大人たちが天高らかに謳うのを聴いている。あと幾百年、待たなければならない。一人の大人が謳っている。どうか、忘れないで下さい、私のおぼろ気な心もあなたのその、その途中で、次第に雨音が強くなった。不思議なものである、どうして人間はあの天使たちの名を、忘れてしまったのだろう。
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