20180608

NEXT DAY

夜がしんみりと過ぎて、月が黒衣のすき間をゆく。午前三時を過ぎて、夜寝に静まった幾千の部屋のなかにまだ明かりの点いたのがある。それが私の部屋です。電機の光りと指の躍りで、営む世界があります。忙しない梅雨の随に月が現われるので、どうも憂き沈むのは相応しくない。そうしてこの時間を心地の良さで、充たしています。羊の腸内を夢に見つ、吹く風をばよく身に浴びて。私は太陽の知らないところへ、それからきっと私自身も知らないところへこの陶酔のうちに誘われてゆくのだろう。次の日こんどは、貴方が誘われてゆくのかもしれない。このためにはお酒も煙草も必要なくて、愛も真実も必要ない。

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