20180603

ピアノ

私は声によって感情を表現するのが苦手だ。声量や抑揚による感情表現の箱に頑丈で冷たい鍵が付いている。でも私の感情は、少なくとも私の内部においては大きく細かく蠢いている。感情は身体全体の律動によって大きく表され、他方で言葉によって微細に表されるという具合だ。そういうところで私はピアノに似ているのかもしれない。どんなに指にヴィブラートを加えようとも、音を鳴らすのは小さなハンマーなのだ。

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