20161209

こだます ことだま ときめき とよむ唄声 雲を千切る伊吹の あまつまのまなこ 木管の声途絶え ブリキ製の玩具の もはや影から逃げられぬさだめ

わたしのおかれしさまは まるで渾沌のプリンス 外では葬式行進曲が鳴っているか それすら分からぬありさまよ はこんでいるのか はこばれているのか ただ砂糖のように甘い香りだけが ここをお花畑と呼んでいる

ひめさまの 秘めた想いは お墓を飾る仮面のなかに とびだす想いは 白装束をキャンバスに だってあなた 白は始まりよ

プリンスの 真っ暗闇にこだます ブリキのフルート とおく聞こえる 小鳥のしあわせ かつておまえはおのれに仕える影であった その独白が天井へ届くとき 降りてくるものは 返ってくるものは あゝ あれは......

あはれ 古めかしい幕が 閉じていく!
大きな影が彼を呑み込んでいく 彼の声が途絶えていく 戻ることはないと 時がさだめを許してしまった! 色彩豊かな緞帳 色褪せてしまう花 枯れてしまった想いは燃え失せてしまった 「わたしの描いたものはなに? あゝ 永遠よ わたしがこの世のなかでみたいものを描きました 花はどうして枯れてしまうのでしょう 物はどうして捨てられるのでしょう! 永遠よ 永遠よ 遠けき愛よ 万物無常の働きがわたしの声をからしてしまう......」

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