大空を飛ぶ鳶の声鳴りて、
菜の花の揺らぎ、この地を風は這う、桜の花は散って、緑の背中を見せた。景色の山がいびつな線を延ばし、途切れる無数の糸が陽光の最中を舞う。旬の風の膨らみ、この身を包む郷愁の匂いが語るのは片田舎の常套句で、それだけで充分だというように黄昏を待つ。元気そうで良かったと、与えられたものを受け容れる、それはむずかしいことに違いない。きっとあなたは飛び出すのさ、時代の畝りから、より広大な平野へ、想い出の季節が彼方此方へ匂いを遣れば、風の旋律に運ばれて、郵便屋さんよ、ありがとう。貴方のお便り、届きましたよ。
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