20171120

冬めく思い

ふしめの月の山枕
すみやかにすさぶ風
萬の夜を研いで晩秋

くれなゐは身かぎり尽くした
矢のごとく往く時を追いつ
やぶるゝ腕を脚をそのかたちを
ひとへに愛づ

燦々たる日照りに
燃え苛だつ鯉の背中
あれは然もことなる心とぞ
思いに浮かぶ花火の跡

わかれた枝の先々の思い
届かぬもの届くもの
みな冬めいて星と光る



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