彼方の国の幸福な老婦人と
同じ言葉を喋ることが
私にもできる
もう一度 新たに生まれて来ることが
できるならば
他の誰かでなく
私のような人生を過ごしたい
そしてまた一度だけでないならば
何度でも 何度でもそうしたい
そう思うだろう
私のような人間がいい
そう思う
四半世紀 私は生きた
たったそれほどの時間だけで
たとえ私のような阿呆であれ
私の最大の恵みが
人間として生まれたことであると
思いなすことができると知った
さて これらの言葉は
誰のものでもない
いずれこの世から
私がいなくなったとして
少なくとも誰かが
同じ言葉を綴るだろう
私はそのことを確信している
誰にも何も遺すことができず
これからも何も果たすことができぬことを
私は己の野心が滾る間にも予感する
考えてみるならば
私は自分の為すべきことを為すという
唯だ それだけなのである
それだけが私の人生なのであって
それだけで人間はよく生きる
万丈なる岸壁に
いずれこの身を削ろうとも私は
少なくとも同じ真理を
同じ言葉を綴るだろう
私はそのことを思う
強く とても強く